資金調達支援

制度を上手に使って、無理なく一歩を形に
無理のない資金循環をつくり、継続的な運営へとつなげます。

資金調達について

小さな館や団体でも始められるように。
文化を続けるには、想いを支える仕組みが必要です。

このページでは、「活動資金のこと」をまとめてご案内します。

  • 補助金・助成金などの公的制度をどう使うか
  • クラウドファンディングや寄付・会員制度をどう位置づけるか
  • 継続的な運営のために、どのように資金の流れを考えるか

フィールドアーカイヴ自身が取り組んできた資金調達の経験(経営計画・補助金の活用、4件のクラウドファンディングの成功、展示・施設での書籍販売など)をもとに、小規模な館や団体の状況に合わせた計画づくりをお手伝いします。

対象となるお客さま

  • 小規模な博物館・資料館・文学館・記念館
  • 市民団体・NPO・地域の文化団体
  • 個人で記念館や小さなギャラリーを運営している方
  • 文化や教育にまつわるプロジェクトを立ち上げたい個人・少人数チーム

こんなお困りごとに

  • やりたい企画はあるが、どの制度が使えるのか分からない
  • 補助金に興味はあるものの、申請書を書くのが負担に感じている
  • 一度申請に落ちてしまい、次にどう直せばよいか悩んでいる
  • クラウドファンディングに挑戦したいが、リターン設計や情報発信に不安がある
  • 寄付や会員制度を始めたいが、どこから手をつければよいか分からない
  • 「単発のお金集め」ではなく、継続的な運営につながる形を考えたい

主な支援内容

1. 制度・スキームの整理

  • 目的や規模に応じた、公的制度(補助金・助成金 等)の候補整理
  • 自治体・財団など、エリアに応じた情報の棚卸し
  • 補助金だけに頼らず、クラウドファンディング・寄付・会員制度など、複数の手段をどう組み合わせるかの検討

2. 計画・申請書づくりの伴走

  • 企画の背景・目的・成果指標などを整理するヒアリング
  • 申請様式に合わせた構成案(目次・見出し)の作成
  • 申請書ドラフトの作成支援(構成・文章表現の助言)
  • 年間スケジュール(募集開始〜採択〜実績報告)を見据えた計画づくり

※最終的な申請書の作成・提出は、申請者ご自身の責任で行っていただきます。当社は構成や表現のアドバイスを行う立場であり、税務申告書や決算書などの税務書類の作成、行政機関への申請・届出の代理といった税理士・行政書士の独占業務には対応しておりません。

3. 実績報告・記録づくりのサポート

  • 実績報告書の構成案・必要なデータの整理
  • 写真や数値をどのようにまとめるかのガイド
  • 次の企画や申請につなげるための「振り返りシート」の作成

4. クラウドファンディングの企画支援

  • プロジェクトのゴール設定と、支援者に伝わるストーリーづくり
  • 目標金額とリターン設計の考え方(無理のない範囲で続けられる設定)
  • プラットフォーム選定時のポイント整理(Readyfor/CAMPFIRE 等の特徴)
  • 実施期間中の情報発信計画(更新頻度・内容の相談)

5. 寄付・会員制度の設計

  • 既存の活動内容や来館者層に合わせた、寄付・会員制度の方向性整理
  • 金額帯・特典内容のパターン出し
  • Web・紙のどちらからでも申し込みやすい導線の検討
  • 「続けられる運営体制」を前提にした、無理のない運用ルールづくり

フィールドアーカイヴの経験からお伝えできること

フィールドアーカイヴ自身も、文化に関わる小さなプレーヤーとして、次のような資金調達に取り組んできました。

1. 計画・補助金の活用

  • 経営力向上計画 認定(2024年)
  • 経営革新計画 承認(2025年)
  • 令和7年度 世田谷区中小事業者経営支援補助金「ITを活用した販路拡大支援」採択

申請書づくりから採択、実績報告までの流れを経験しているからこそ、「申請側の気持ち」と「読み手側の視点」の両方を踏まえたサポートを心がけています。

2. クラウドファンディングでの復刊プロジェクト

  • Readyfor での『ソニー技術の秘密』復刊プロジェクト
  • A-port(朝日新聞社)での『学歴無用論』復刊プロジェクト
  • CAMPFIRE での『情熱の気風―鈴渓義塾と知多偉人伝』復刊プロジェクト
  • CAMPFIRE での『新実力主義』復刊プロジェクト

4件すべてで目標金額を達成してきた経験から、

  • 小規模でも現実的に達成可能な目標設定
  • 支援者に伝わるストーリーの組み立て方
  • 展示や施設との連動(会場販売・常設販売)との組み合わせ方

などを、実例ベースでお伝えできます。

3. 本と施設をつなぐ継続的な収入源づくり

  • 国立科学博物館 特別展「明治150年記念 日本を変えた 千の技術博」での会場販売
  • 半田赤レンガ建物での『情熱の気風―鈴渓義塾と知多偉人伝』常設販売
  • 盛田昭夫塾での『学歴無用論』『情熱の気風』『新実力主義』常設販売と、施設主体の復刊書籍の制作支援

関連する本を館内で扱うことで、展示体験の延長として来館者に本を届けつつ、館側にも継続的な収入が入るかたちをつくってきました。
「本づくり」と「活動資金づくり」を組み合わせたアイデアも、状況に応じてご提案できます。


ご相談の流れ

  1. お問い合わせ
    メールフォームから「資金調達支援について」と添えてご連絡ください。現在の状況やお考えの企画を、分かる範囲でお知らせいただきます。

  2. オンラインでのヒアリング(30〜60分目安)
    目的・現状・スケジュール感・関係者の体制などを伺い、どのようなお手伝いができそうか整理します。

  3. 支援内容とお見積りのご提案
    制度の候補や進め方を踏まえ、「ここまではご自身で」「ここからを一緒に」といった役割分担も含めてご提案します。

  4. 伴走期間のスタート
    申請締切や実施時期に合わせて、原稿整理・申請書作成・実績報告などを一緒に進めていきます。

  5. 振り返りと次の一歩
    結果にかかわらず、得られた気づきや資料を整理し、次の企画や申請につなげるための「振り返り」を行います。


お問い合わせ

「こんなことを相談してもよいのかな」という段階からで構いません。
まずは一度、現在の状況やお考えの企画についてお聞かせください。

詳しいご相談は、お問い合わせページより受け付けています。