全国の博物館、美術館、文学館、記念館、資料館などをたずねて
その建物の責任者、館長、学芸員さん達に直接、資料や施設の保存・公開の方法を伺うことによって
どのようにして貴重な資料を遺しているのか、また逆に不安に思っていることなどを伺うことで
同じような施設を持つ方々、これから資料を保存公開しようと思っている方々へのヒントを共有していきたいと考えています。
弊社の本『情熱の気風』に登場する細井平洲先生の記念館。東海市の成り立ちから様々な場所から来た人々に対しての拠り所として、記念館の存在が必要だったという興味深いお話を伺うことができました。
官業(国が行う事業)だった頃からの貴重な古い収蔵品だけでなく、実物大でスケールの大きな展示物を新たに制作したり企画イベントを行うなど、常に人々の興味を引く展示方法について伺ってきました。
失われつつある下町の文化を保存するためにできた施設。展示物を触って体験することで次世代に伝承するという特徴を持つ資料館の強みと弱みなどを伺うことができました。
アイデア満載でどんどん新しい試みをしていける理由はこの施設が「文学館」という新しい分野の博物館だから、などの興味深いお話を伺ってきました。
東京メガネの先代(四代目)社長が古いメガネをコレクションし始めたのがきっかけで、本社の一室をミュージアムにして展示を始めたそうです。膨大なコレクションの取り扱いの苦労話を伺うことができました。
夫人により家屋と土地および原稿などの遺品が寄贈され、公園と記念館になった施設。NPOやボランティアガイドも充実し、周辺の人達に親しまれている場所でありながら、所有者と管理者が別であるがゆえの苦労などを伺うことができました。
「平和学」の考え方を元に作られた施設で、日本における戦争の資料展示や戦時中の川崎の様子にとどまらず、貧困や差別などあらゆる非平和を扱っている点が特徴です。なぜそのような施設になったのか、どのように見せ方を変えていったのかなどを伺いました。
主に世田谷区在住の方々から寄贈された戦争下の日用品や遺品の展示を目的に、学童疎開の様子や子供の教育など戦時中の子供達に焦点を当てているのが特徴で、リニューアルとともに展示替えをしやすくした話や巡回展や館内ガイドなど力を入れている話を伺ってきました。