公開日 : 2018/11/11 | 更新日 : 2018/11/16

やっぱり、好き。

ほんっと、いい時代になったなぁ!

聞き逃したと思っていたラジオ番組も、1週間前までの放送分ならいつでも気軽に何度でも聴けるんですね。

youtubeに載っててくれたりすれば、さらに音源を保存することもできる。

中学生の頃、深夜1時に真っ暗な部屋で寝たふりをしながら必死にラジオから流れる言葉を一字一句書き写していたことを思い出しました。

私、こうみえて(どう見えてだ笑)、好きになるととことんで、他はない、となるのです。

どのジャンルでもそうで、例えば、声優さんといえば富山敬さん一択。

歌い手さんといえば男性は槇原敬之さん一択。女性は美空ひばりさん一択。

芸人さんといえばタモリさん一択。

マンガ家さんといえば水木しげるさん一択。

… 異論は認めません 笑

もちろんそりゃあ、多少、この人も好き、はありますが、一人を選べ!となると簡単に一択できます。

で、ですね。

じゃあ芸能人と呼ばれるすべての方の中のどなたが一番好きですか?と聞かれると、別世界の別格でお一人います。

とんねるず、木梨憲武さんです。

生まれてから何人か、怪傑ズバットとかピンクレディーとか好きになっていたらしいのですが、テレビやビデオを開発した父を持つわりに、実は家では全くテレビを見ていなくて、見てももっぱらNHKのニュースでした。

バラエティ番組をちゃんと見はじめたのは、中学2年くらい。

それまでは、世の中にまっっったく興味がなかったんです。
言われるがままに生きていたという感じ。
自主的になにかをやるというのは一切ありませんでした。

それが、ある時を境に、急に世の中に目覚めたのです。

きっかけは、たまたま見た「しあわせ~ってなんだっけなんだっけ」というキッコーマンのCMで、明石家さんまさんを好きになり、そのことを友達に話したら、その曲持っているからテープにダビングしてあげるよとなり、B面余っちゃったんで他の人の曲入れておいたから、と入っていたのが、とんねるずだったのです。

たぶんアルバム『仏滅そだち』がそのまま入っていたんだと思います。
とんねるずを最初に知ったのがこのアルバムの音源のみ。他の予備知識一切なし。

単なる音楽が集まったアルバムじゃない。
その世界観がもう、私にとって強烈でした。

これ、今まで一切バラエティというものを見たことがなくて、音楽にも、世の中に興味がなく、ただ淡々と言われたことが正しいと思っていた子が聴いたらどうなると思います?

なんだこの音楽!?なんだこの世界!?なんなんだ~??ですよ。

一見、単なる聴きやすい良い曲たちなんです。
それもそのはず、全曲、あの名曲「川の流れのように」と同じ作詞作曲なのですから、旋律がいいに決まっているんです。

でも、内容がすごい。
真面目にはちゃめちゃしている。

たとえていえば、タモリさんの4か国語麻雀のような、赤塚不二夫さんの漫画のような(たとえになってないか💦)。

とにかく、本来、一流のものを作れる大人達がよってたかって大真面目に遊びに遊んだらこんな感じになりましたというようなアルバムだったわけです(今思えば冷静にそう分析するわけですが、当時は完全に飲み込まれていました)。

「After Summer」なんて、全く何も世の中を知らない小娘にしてみたら、??の嵐ですよ。

こんな世界があるんだ!から、それってありなんだ!そんなことしていいんだ!と、どんどん世の中に目がひらいていき、次に私がとった行動は、わからない意味を辞書やらなにやらで調べまくること。

とんねるずって昔から、わかる人にだけわかればいい、という内輪受けの話がやたら多くて、とにかくその輪の中に入りたくて、意味を理解することに熱中した覚えがあります。

その頃はまだインターネットなどない時代。

図書館に行くと調べられると知り、通いまくりました。

地元の小さな図書館から、都立、国立とどんどん大きい図書館の存在を知り、雑誌専門の図書館があるなど、片っ端から情報を取り寄せ、とんねるずが過去に話した内容、過去に出演したテレビ番組やラジオ番組の情報を細かく写しとり、年代集や用語集を自作したりして、それを片手にラジオを聴いたりしたものです。

そう考えると、私の情報収集癖の基礎的な土台は、とんねるずが作ったといっても過言ではないです。

そこまで奥深くまでハマって情報収集しまくった芸能人は後にも先にも一人もいないです。

最初に知ったのが歌からだったせいか、映像で動いている姿を観るのももちろん大好きだったのですが、ラジオのように彼らの声だけを聴いているのが好きで、毎週火曜のとんねるずのオールナイトニッポンを聴くのを楽しみにしていました。

冒頭に書いた、深夜に真っ暗でノートに書きまくっていたのは、このラジオ番組です。

もちろんテープに録音もしていたのですが、まず放送の最中に言葉全部を書き写し、書ききれないところは何度も聴きなおして正確に書き、書いたノートを読み直して次週に備えるという、なんだか教祖様にのめり込んだ信者のような生活を送っていました。

世の中に全く興味がなかったところから、いきなり振り切って、とんねるずだけ、自分のことなんてどうでもいい、となってしまっていた時期がだいぶ長く続きました。

その後、ある時を境に、急に現実に戻っていくわけですが、それはまた別の機会に書くとして。

それにしても、なぜそこまで彼らを好きになっていたか。
我ながら、長年の謎でありました。

その理由の一つが、今日、久しぶりに憲さんのラジオ番組を聴いて、わかった気がしました。

この10月から、毎週土曜日の朝6時から生放送で「木梨の会」というラジオ番組がスタートしています。

それがはちゃめちゃで面白いという記事を読み、もしかして、私が好きだった頃のあの感じを味わえるのかなぁと試しに聴いてみたところ。

うん!変わってない!

あの、かろやかな空気感。

簡単にあらゆる垣根を越えてしまう感じ。

自由でうきうきした感じ。

一流のものを作れる大人達がよってたかって大真面目に遊びに遊んだらこんな感じになりましたっていう、それってありなんだ!そんなことしていいんだ!っていう、あの世界観を感じさせてくれることこそが、私が彼らに惹かれる主な要因だったんだとわかりました。

楽しんでいる姿を見るのが楽しいという。やっぱり信者だ 笑

正直、ほかにやらねばならないことが山のようにあるのに、過去にさかのぼってラジオ音源を探して聴きまくりたくなる衝動にかられました。

コラムも延々と熱く書き連ねてしまい、終わらなくなりそうなので、ここでやめておきますが、1点だけ。

先に載せたアルバム『仏滅そだち』も、彼らの自伝『大志』もまさかの廃盤&絶版なんですね。

これらが世にまともに残っていないなんて、変すぎる!

さらっと自伝と書いていますが、さすがはとんねるず。

『仏滅そだち』が単なる音楽アルバムではないのと同様、単なる自伝じゃないんです。

若干20代の人達が、人気絶頂の最中に、こんな冷静な発想にまでいきついてこの本を書いているというのがすごいのですが、それが次世代に伝わっていない。

レビューを読むと、人気者がいかに成功に至ったかの自伝、ととらえられています。
ファン必読の本、みたいな。

ちがうちがーうっ!

冒頭で本人達が言っていますが、この本は、成功した秘訣を文中にちりばめたから読みとけば成功者になれるよ、という本なんです。

そういう意味では『ソニー技術の秘密』も『学歴無用論』も全く同じで、単なる回想録だと思って読んではいけない本です。

こういう本気な本達が、手にとるべき人の手に渡らずに簡単に絶版になっちゃうのが本当に心苦しい。

私は過去に、表現力の拙さから手痛い経験をして、私なりの「それってありなんだ、そんなことしていいんだ」をずっと封印してきてしまいましたが、これからは、この憲さんの空気感を参考に、『大志』を何度も読みかえして、再び学びたいと思います!