公開日 : 2018/09/13

KDPへの道 -01- 税でつまづく

ずっと前からやろうやろうと思いつつ、手を出していなかったKDP(Kindle direct publishing)。

ようやくデジタル出版に向け、第一歩を踏み出しました。

実は弊社、自社サイトだけではなく、すでにAmazonでも本を販売しております。

その際の登録奮闘記もここに書いておけばよかったのですが、このサイトの扱い方に迷っていた時期でもあり、積極的にプレス告知もせず、ひっそりスタートしております💦

ちなみに2月から販売開始したのですが、amazon e託販売を選択し、出版社登録もして、画像を入れたり文章を入れたり、300冊くらい倉庫に送ったりと、なかなかバタバタしておりました。

そして半年過ぎた今回、満を持してのデジタル出版手続きスタート!です。

もともと母は、絶版になっていた『ソニー技術の秘密』を、全世界の人に気軽に読んでもらえるようにと、デジタル出版を希望していました。
それは2016年頃のことで、その頃は今よりももっとずっとデジタル出版登録の敷居が高く、私の力量不足というのもあり、まずは気軽にできそうなオンデマンド出版から、という流れで今日まできました。

2018年9月にあらためてデジタル出版関連を見てみると、”お友達”(=苦労を記録に残されている先駆者の方々)もかなり増えていて、なんとか私でも登録できそうだぞというところまできていました。素晴らしいっ。

でも実際はじめてみると、立場の違いですぐに行きづまり…。

なんとか途中までは書けたのですが、「税に関する情報」のインタビューが超難関。

今の私は「個人」ではなく「法人」なので、KDPの税務登録も法人として登録しなければなりません。

法人で登録している”お友達”となると、ほぼゼロ。

しかも、日本国内のデジタル出版メインの方々ばかりで、アメリカでの売上げは微々たるものなので税金が多く引かれるのは仕方ないか、と投げている人がほとんど。

今回、私は英語翻訳本もデジタル出版しようとしていて、それはアメリカでの売上げが重要なので、逃げるわけにはいかないのです。

KDPの税に関するインタビューは、税は税でも日本の税ではなくアメリカの税なので、KDPや契約しているクラウド税務サービスなど、どこに質問してみても「それは管轄外です。IRS または米国税務に精通した税理士等にご相談ください」。

一気に敷居が高いっ!!

負けじと区の税務署に問い合わせたところ、「アメリカの税のことはお答えできませんが、逆に日本での同様のサービスがありますので、あてはめてみてはいかがでしょうか」とアドバイスいただきました。

こういう救いの手、うれしい!

これをきっかけに、優遇措置サービスの意味が理解でき、無事登録することができました。

今回、私は「租税条約上の優遇措置の請求」という項目で行き詰っていたのですが、これは要は「アメリカ国内で購入があった品物に対して、普通30%の源泉税率が引かれますよ、でも協定を結んでいる国なら軽減措置を受けることができますよ、あなたはどちらですか?」という項目です。

行き詰ったおかげでかなり調べて詳しくなれたのですが、この優遇措置を受けるためには、弊社が優遇措置制限条項 (LOB)に該当していなければなりません。

この税務インタビュー、最後に「私は偽証罪に関する法律の下、真実であると宣誓します」という文言とともに署名を書く欄があるので、かなり怖くて本当に弊社が該当するのか質問しまくったというわけです。

調べてわかったのですが、この項目で制限がかけられている理由としては、この軽減措置を悪用する人があまりにも多いということで「本当は協定を結んでいない国からの販売なのに協定を結んでいる国に仮に会社を作ったり、実際にはちゃんと運営していなかったりといったペーパー会社」ではないですよ!という証明が欲しい、ということのようです。

だから、普通に日本から、普通に本を販売しようとしている会社は、無問題でOK。

税務署の相談員さんに教えてもらったページ日本の特典条項と、KDPから読むようにいわれたアメリカの特典条項とを見比べ、日本の「C」に該当する会社であること、アメリカだと「Company with an item of income that meets the active trade or business test」に該当する会社であることがわかりました。

そこで、該当する箇所にチェックをいれることですんなり税務インタビューが完了しました。
ほっ。

もともと悪い人を排除するための条項だと思えば怖くないですね。

ほとんどの普通の法人は、軽減措置される、というわけ。
LOBを知らない人にとっては、最初はこれすらわからないですから。

一言、普通の中小企業はココ、みたいに書いておいてくれてもいいのになと思いました。
(英文+税務系というだけで固まってしまう私もダメなんですが💦)

その他の項目、「著者/出版社情報」と「支払いの受け取り方法」はすんなり記入でき、すべての情報登録は完了しました。

さあ、次は実際に本当に本を販売できるか、テストしてみます!