公開日 : 2018/04/26 | 更新日 : 2018/06/25

CV2000&CV2100が動くところを見てきました!

先週、レトロさんに、お話だけ聞かせていただいていたCV2000を、せっかくだから見に行ってみたいとお願いし、実際に見学に行ってきました!

NHK博物館でPV-100を見学させていただいた時も最初、音も映像もザーザーした状態から、徐々に徐々に音が出て、絵が見えてきて、、、といった感じで面白かったのですが、今回はさらにいくつかのパーツをはんだごてで付け直して、修理して、という行程までじっくり見学させていただき、とても面白かったです。

こういった部品を新品に交換!

例えば、機器に使用されている「コンデンサ」という部品は、耐久年数が20年~30年といったところです。

それゆえ、発売から50年をゆうに超えているCV2000の中に使用されているコンデンサは、壊れて当然、といった状態。

いくら箱に入ったままの新品同様だったとしても、ちょっと運転すると動きが鈍くなっていってしまいます。

具体的には、テープの廻り方がゆーっくりになっていって、止まってしまう、といった現象が発生したり、映像がまったく表示されなかったり。

普通の人ではこれでもう動かなくなって壊れたー、と匙を投げてしまうのですが、レトロさんはそこからが本番です。

貴重なのに見ることができないCV2000用のテープを、できるだけ綺麗な状態でデジタル保存するのがお仕事なので、妥協を許さず完全に綺麗に表示されるまで試行錯誤して修理されていました。

そして、はじめはこんな風にジャリジャリだった状態から、

もっとはじめは、全く映像が表示されていませんでした

徐々に絵が見え始め、

これ、何の番組かわかりますか?

よれよれ画像だったのが、

なんと、第15代裏千家御家元、鵬雲斎大宗匠の50年前の映像!

まったく問題ない状態にまで修復されていました。

この間、世間話をしながら1時間ちょっと。さすがです!

 

あとは、せっかくなので、実機を見ながらCV2000の講義をしていただきまして、中からみた機器と外からみた機器の説明や、

中身と外箱の説明などをしてもらいました。
シリアル番号がちゃんとついているんですね。6000番台!

CV2000の本体は実は、木製だということも初めて知りました。

この当時のソニー製品は、日本向けの出荷なのに、箱も機器もすべて英語で、まるで外国製かのような作りです。

ふくざつ!

50年前に、こんな複雑なものを作っていたのか、さらには父が設計していたのか、と思ったら、あらためてすごいことだなと思いました。

レトロさんがおっしゃっていた言葉で心に残ったのは、

「今はまだこうやって手探りで修復できるけれども、設計図も回路図も修理マニュアルも残っていないとなると、そのうち誰も動かせる人がいなくなる」

という言葉です。

以前、京都で「職人を囲む会」に参加していた際に何度も聞いて、痛感していた問題、技術の後継者問題が、ここにもあるんです。

ーー新しいものに流されて、技が次につながっていかず、廃れてしまうーー

レトロさんに、「お父さんは設計図や解説書を残していないですか?」と聞かれました。

もしそれが存在すれば、手探りで行っている作業のかなりの部分を正確に理解することができるので、後世の方々のためにも、ぜひ見つけたいと思っているのですが、、、。

残念ながら、父は家に、そういう仕事の根幹に関わるものを残そうとしなかった人だったようで、今のところ全くそういった書類は見つかっていません。

理系一家の中の文系な私には、こういった機械のことは構造も仕組みも何が何だかさっぱりわかりませんが、家中にある父の遺した品々を、少しでもわかりやすく整理し、世の中に公表したいなというのが目下の目標です。

例えばCV2000の試作風景。 こういうアルバムは存在するので、整理してゆきたいなと思っています。

そのために、全国にある個人記念館や博物館を参考にすべく、巡っている次第です!

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余談ですが、実は私は、15歳くらいから30年ほど裏千家の茶道を習っておりまして、2003年には裏千家の学園生として1年間京都で修業をしていました。

そしてなにより、つい最近、今月の5日に裏千家の東京道場にて私の先生が茶会を催した際に、当の大宗匠にお会いして、一緒に記念撮影をしたばかりだったので、弓道でも表千家でもなく、茶道の裏千家の映像がここで見られたことに、物凄く驚いてしまいました。
(しかも、来月稽古をする予定の風炉の薄茶点前の解説映像。笑)

この繋がり、何か意味があったら面白いっっ!