公開日 : 2018/06/01 | 更新日 : 2018/06/22

施設番号 77  調布市武者小路実篤記念館

今回ぐるっとパスは、4月11日に購入したので2ヶ月後の6月12日に終了となります。

6月前半は忙しくなる予定なので、6月1日の今日が最後だろうなぁと思い、強行スケジュールで2ヶ所まわることにしました。

まず1ヶ所目は「調布市武者小路実篤記念館」。

名前からして、一見、調布市が運営している記念館かと思いきや、
どうやら運営母体は市ではなく、「一般財団法人調布市武者小路実篤記念館」という財団なようです。

 

記念館の入り口に行くと、無料の実篤公園へいく道と、有料の実篤記念館へいく道とにわかれています。

まずは有料の記念館へ。
一番右の写真、暗くてわかりにくいですが、館内の禁止事項が書かれています。

だめなこといっぱいです💦

この記念館のユニークポイントは、えんぴつと紙と画版が用意されていたこと。

あと、内部の撮影は一切NGなのですが、マンホールが見えるポイントでは、「外からなら撮影いただけます!」とコメントがかいてありました。

だめだめ一辺倒ではなく、ちょっとした心遣いを感じました。

建物は、最近増築したらしく、入口付近の棟と、奥の棟とに雰囲気の差がありました。

入館券売り場の先に自動ドアの入口があり、入ると記念館グッズが売られていて、その先にもう一度自動ドアの入口があります。(どちらか自動ドアじゃなかったかも)

ちょっと暗めな、古いタイプの記念館の雰囲気が漂っていて、入るのに躊躇しますが、入ってしまえばいたって普通の展示室で、怖くも臭くもありませんでした。

この日の企画展が、手紙や書簡の展示が主になっていて、武者小路実篤さんが娘さん宛に送った冗談めかした可愛らしい手紙などが印象的でした。

ああいう超超個人的な手紙も、月日がたつと展示されちゃうんだなぁ。

そして、マンホールや屋外が見える廊下を通ってさらに奥に行くと、素晴らしく明るくてきれいな棟に着きます。

ここは、武者小路実篤さんに縁のある資料が読める図書館になっているようで、建物自体の光の入れ方、草の見える窓の切り方などが良い感じで、写真に撮っておきたいと思うくらい素敵でした。

ここでは、以前この記念館で企画された展覧会のパンフレットなどが読めるようになっており、在庫があるかぎりはご希望の方に無料でお渡しします、と書いてありました。

こういうパンフレットは、是非、有料でもいいからオンデマンドで、必要な人の手に入れられるようにすべきなのになぁと思います。

絶版になったらもう手に入らない、という状態にはなってほしくないです。

私はそのすべを持っているのだけれども、声をかける勇気が持てない。はがゆい。

記念館の隣は、実篤公園となっていて、武者小路実篤さんの本宅とお庭がそのまま残されて公園になっていました。

なんて贅沢な残り方!

邸宅は平日は開放していないので、中を見ることはできませんでしたが、ガラスごしに覗くことができます。

なんだかぞわっとするくらい気配がして、入ってはいけない場所に忍び込んでしまった気分になりました。

この贅沢さが許されるのは新宿区立の林芙美子さん宅と同じく、市が管理しているパターンだからなのよね、と思いきや、最初に書いたように、どうやらそうでもないようなのです。

公園の標識によると「旧宅跡は、故安子夫人の遺志によって多くの遺品・所蔵品とともに遺族から調布市に寄贈されました」、「昭和53年5月から一般公開されて今日に至っています」とあります。

でも、現在の記念館の運営母体は「一般財団法人調布市武者小路実篤記念館」。
(→ 外部サイト「財団について」)

記念館のホームページを読み解くと、
・1976年9月  遺族が遺品を調布市に寄贈する。
・1978年5月  調布市が邸宅を公園にして一般公開。
・1985年10月  記念館開館。
・1992年1月  調布市武者小路実篤記念館運営事業団、設立。
・2013年4月  一般財団法人調布市武者小路実篤記念館、設立。
・2014年4月  指定管理者制度導入。一般財団法人調布市武者小路実篤記念館が指定管理者となる。
とあります。

つまり、もともとは調布市の管理下だったものが、だんだん遺族管理に移ってきた、という特殊なパターンなようです。

なにが特殊って、この財団法人は、調布市の監理団体なのですが、他には福祉団体や土地開発団体で、記念館はここのみなのです。
(→ 外部サイト「監理団体の事業内容 平成29年度」)

遺族が管理しつつ、調布市とも深いつながりを保つことで、質と財源の両立がなされているという、ある意味理想的な記念館&公園のようです。

2018年現在の理事長さんが武者小路知行さん。
武者小路実篤さんのお孫さんです。

お名前で検索をしたところ、ちょうど、この記事向けの面白い内容の動画がアップされておりました↓

おじいちゃんのために!と積極的に理事になったというよりは、「ひとりくらい、武者小路家の縁の者がいたほうがいいだろう」という理由でこの方が選ばれたようですが、遺族が理事長として管理することで、過去の偉人としての扱いにならず、若い人向けのゲーム(→ 外部サイト。武者小路さん、超イケメンになっています)に登場させるなど、攻めたことも許される、遺族だから出せるフットワークの軽さがあって、面白いなと思いました。

これって遺族あるあるだと思うのですが、他の方が思っているほど偉人っていう感覚ないんですよね。
私の父も、ある人から言わせると「神様」なのですが、いたって普通のおちゃめな人でしたし。

他の二世の方に聞いても、そういう意見、よく聞きます。
だから、この方のおじいちゃんに対する素っ気ないお話っぷり、とても共感できました。

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公式サイト → http://www.mushakoji.org/