公開日 : 2017/09/05 | 更新日 : 2017/09/06

Vol.8 『学歴無用論』当時の履歴書

『学歴無用論』の表紙には、一見わかりにくいのですが、中央に履歴書がデザインされています。

復刊する際にあらためて作り直し、履歴書の図を作成している際に「あれ?」と思いました。

現在と様式がだいぶ違うのです。

興味を持ったので調べてみたところ、「りれきしょ近代博物館」というサイトを見つけ、その理由がわかりました。

ある時期に、履歴書に「本籍地」「家族欄」などを設けるのは差別につながるという問題が大々的に起き、昭和48年頃から徐々に現在の様式に変更されていったそうです。

つまり『学歴無用論』が出版された昭和41年当時の「履歴書」は、今よりも差別につながる表記が多く含まれていて、本来のその人の能力とは別の評価が下されてしまう怖れがあったのではないかと思います。

もしかすると、盛田昭夫さんの学歴無用、履歴書無用の問いかけにより、「履歴書」のありかたも変わっていったのかもしれませんね。