公開日 : 2018/01/22 | 更新日 : 2018/08/05

私がベンチャー企業を選び続けたわけ

2000年に私が初めて就職したIT企業は、立ち上げたばかりのベンチャー企業でした。

全員で10名弱。
社長が30代後半で平均年齢30代前半といったところです。
私も27歳くらいでした。

なぜSONYなどの大手企業に入ろうとしなかったのか?という質問をされることがたまにあります。
優秀な学生では全くなかったのでそもそも入れなかった、就職活動自体が大嫌いで一切やらなかった、などということもあるのですが笑
父の影響が強いんだと思います。

父から会社の思い出話をあれこれ聞いていて、一番興味がひかれたのが、SONY(東京通信工業、東通工)のスタートアップの頃の話だったのです。

父の本『ソニー技術の秘密』にも詳しく書いてありますが、創業まもない頃の東通工での創意工夫の日々、社長と直にやりとりをし、アイデアを出し、それが受け入れられ、結果として会社や世の中のためになる何かを作り上げる話、熱海の温泉缶詰合宿などの伝説の数々を聞いていたので、すでに大きくなった後の企業に入るという選択肢は私の中にはありませんでした。

井深さんのような、夢を熱く語る社長のもとで、父のように私も身を捧げ、一緒に会社を大きくしたいと思い、また、当然できるものだと思っていました。

仕事は、主に他企業のWEBサイトの制作でした。
たまにチラシや缶詰のデザイン、バナー広告なども作ったり、メールマガジンの原稿を書いたり、童話や絵本を読んで感想を書くなどといった変わった仕事もありました。
WEBサイトで使用するデータベースの仕組みを考え、組み込む仕事が特に楽しかった思い出があります。

そのIT企業は、いくつか独自コンテンツも作ろうと模索していたのですが、いづれもきちんとした事業としては成り立たず、世間から注目をあびて、大きく飛躍する、とまではいきませんでした。

その後、数社のベンチャーIT企業を経験し、井深さんや盛田さんはなかなか存在しないのだと気づくまでは、全てのベンチャー企業は、ゆくはSONYになるもんだと考えていたのです。

ただ、どの企業にいた時も、飛躍体験はできなかったものの、創業時の少人数だからこその高揚感、プロジェクトが達成した時の特別な一体感、創意工夫が受け入れられやすい空気感などは十分体験でき、とても楽しい日々でした。