公開日 : 2018/06/25 | 更新日 : 2018/07/14

みんなに喜ばれるように、の勘違い

皆さんは「みんなに喜ばれるようなことがしたい」と思ったらどうしますか?

私は、物心ついた頃から「世の中の役に立ちたい!人に喜ばれたい!」というのが人一倍身に沁みついていました。

それは、母がとにかくそういう信念の人だったというのもあります。

実際に人々から一目置かれていた父の姿をみていたからというのもあります。

なので、どうやったら人の役にたてるのか?の研究を幼少期からずーっとしていたといっても過言ではありません。

20代初めの大学の一件以来、では一体どうやったら人が私のやっていることを怒らず喜んでくれるのだろうと考えた末、

「私は人と考えが違いすぎるみたいだから、人の役に立つには、まず、みんなが何を喜ぶのか理解しなくちゃダメだ、みんなと同じように考えられないとダメだ」

との思いにいたりました。

そして、その頃から、どうやったら人の役にたてるのか?は、人の顔色をうかがって対応していく、という形にすりかわっていきました。

その研究成果を実践したとたん、とても人から喜ばれ、能力を評価され、かなりな効果をあげました。

特に、ITベンチャー企業に入ってからは、私の持ち味である自分で考えて実践してみる能力も役に立ち、私が私らしくいて、人に評価されるという喜びを存分に味わうことができました。

自由な気風の職場と暮らしにゆとりを持てる給料、親も安心し、同窓生にも堂々と自分のことを話せる。

一見、これが正解!と思ってしまいません?

私はそう思って26歳~41歳までの15年間、その暮らしに慣れきっていました。

幼い頃から「どうやったら人の役にたてるのか?」の研究資料として、日本や世界の偉人伝を愛読していました。

研究結果として、ほとんど全ての偉人に共通する点で、

・幼い頃は変わった視点、趣味の持ち主だった。

・他の人に何と言われようと、気にせずなにかをずっとやりつづけていた。

・ある時、なにかのきっかけでそれが一部の理解者の目にとまり、のちに世の中に評価されるにいたる。

となっていました。

私の一番の関心はというと、偉人のターニングポイント、です。
「ある時、なにかのきっかけで」の部分を探るのが大好きでした。

恥ずかしながら、私もそんな偉人の一人になりたいと、ずっと思っていたので、いつしかターニングポイントの年齢を気にするようになっていました。

アインシュタインのターニングポイント「一般相対性理論」の発表は38歳だから、まだ大丈夫、とか。
水木しげるさんのターニングポイント「テレビくん」の受賞は43歳だから、まだ大丈夫、とか。

私にもそのうち、「かなだま」が見えて、世の中の役に立つ時がくるだろう、とのんきに考えていました。
そんなこんなで、偉人になるには、ターニングポイントよりも前の「他の人に何と言われようと続けていた」の部分が大事だったのだということに気づくのに15年以上かかってしまいました。

ITベンチャー企業にいて、社長の夢をかなえて、自分の力が世の中に役立つ。

何の心配もなく、幸せだったこの状況が一変したのは、41歳の時、会社に問題が生じ、私の立ち位置を考え直す必要が出た時です。

私は、会社にとって必要な存在だろうと思っていたのですが、代わりがいる存在であったことに気づきました。

そうなってから、あらためて自分のそれまでを振り返った時、自分の業績として名前を冠せるもの、そういう意味での自分らしい仕事を一つもしていなかったことに気づかされたのです。

自分らしく、人に喜ばれて世の中の役に立っていて、一見、これが正解!と思っていた生活。

人の役に立つ存在、というのが、人に便利に使われる存在、になっていたんですね。

それに気づいてしまってからは、もう元の生活には戻らない!となるかと思いきや、
一度身についてしまった発想からは、なかなか逃れられず💦

困ってしまうのが、一見、良さそうな道だからすぐにそちらに進んでしまいそうになること。

不正解だと気づいてリハビリ中だったはずなのに、
つい最近も、某歴史財団のアルバイトに応募してしまいました。
縁のある場所だし、面白そうだし、お金ももらえるし、勉強になるし、こちらの能力も役に立ちそうだし。。。

その発想は危険なのに。代わりがいる生活を過ごすことになるのに。

今回は幸いなことに、断られてしまったおかげで、はっ!これはだめなやつだった!と気づけましたが、直観で「これ、いいかも!」と思ったことが、必ずしも私の人生に合っていないことがまだまだ続く日々です。

とにかく自分のやりたいことを勝手にやり続ける、
そしてすべてに自分の名を刻んでいく、足跡をのこす
、これを貫くことをまず頑張っています。

不安とか、将来のことなどといった心の戯言には耳を傾けず、とにかく「今」を意識する

これが正解かどうかはわかりませんが、

「自分を貫き通すことが、結果的に人の役に立つ」

なのだと思って、今を生きています。